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丹波篠山地名考

「篠山十景」の情景とは

丹波富士・高城山 篠山地方は、緑豊かな自然に囲まれ、四季折々に変わり行く姿は時を超えて今も、営みを続けています。
 古人はこの美しい情景を詩歌に託して残してきました。 その一つが、「篠山十景」と呼ばれるもので、篠山城からパノラマ風に見た四季の変わり行く姿です。
 この十景とは、「三岳の暮雪」→多紀アルプスの最高峰三岳に2月から3月にかけて降る雪。「駒鞍の山桜」→小枕一帯の山々が山桜に覆われる景色。「高城の秋月」→八上城址の高城山にかかる秋の月。「竜蔵寺の楓」→竜蔵寺山のカエデの紅葉。「沢田の落雁」→秋に沢田の刈り田に降りる雁。「笛吹山の鹿」→大熊笛吹山で秋に鹿が友を呼ぶ声。「岡屋の夕照」→岡屋の村々が夕日に照らされる情景。「延寿の晩鐘」→東吹八幡神社延寿寺の鐘の音。「城北の玉水」→黒岡地内にわき出る泉。「王地の祠燈」→王地山稲荷にともされた常夜灯。
 今、紹介しました「篠山十景」のほかにも、篠山市内には「大山六景」など、名所旧跡を詠んだ詩歌が残され、今日まで地名とともに、そのいわれが語り継がれています。