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縄張(なわばり)



大書院の屋根仕上げ
城を築くときの縄張とは、文字通り縄を張って、地形や立地条件を考えながら本丸、二の丸、三の丸などと呼ばれる郭の位置を決める境界区域のことをいいます。
地形や立地条件に築かれた城は山城、平山城、平城、水城の4つに分類されます。
また、郭の形状によって、輪郭式、渦郭式、連郭式、梯郭式に分類されます。輪郭式とは水面に石を投げると輪が外へ広がっていくように郭が配置されたものであり、渦郭式は渦巻き状、連郭式は連続して並ぶように、梯郭式は梯子を登るように、それぞれ郭が配置された形式をいいます。
さらに、この4つを巧み組み合わせた形式のものもあり、実際の縄張は、大変複雑な仕組みなっていたといわれています。
篠山城は地形による分類からは平山城に属し、郭の形状分類からは輪郭式と梯郭式が巧みに組み合わされた形式となっていました。
そして、城は無論のこと城下町の主要道路を屈折させたり進入経路をわかりにくくするなど、そこに築城者の知恵と工夫が凝らされていました。

 参考文献 復元大系日本の城-9 -城郭の歴史と構成-ぎょうせい