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美しい水濠

水濠
 篠山城跡の景観の一つに水濠があります。濠は土塁や石垣とともに城を守る重要な役割を果たしていました。河沼海など自然の地形を利用したものと人工的に掘ったものとがあり人工的に掘った濠に水をたたえたものの中に水濠と空濠があります。
 篠山城の濠はすべて水濠で外濠、内濠、馬出濠がありその断面の形から箱型のものです。 ただ大正12年(1923)に埋められた大手馬出の濠だけは断面が薬草を調合する薬研に似ているところから薬研濠と呼ばれるものでした。
 篠山城の地形は北に高く南に低いので城を囲む濠の水面を一定にできませんそこで堰を設けて水をためるようにしています。
 外濠が城郭の規模に比べて大きいのもこの城の特徴の一つで現在も完全な形で残っていることは大変貴重なことです。
 東西南北の外濠のうち東北西は築城の際新しく掘られましたが南濠は築城前からあった白鯰の坪と呼ばれる沼を広げたものであるといわれています。
 内濠は現在東西および北の一部にしか残っていませんがかつては二の丸本丸の石垣のふもとの犬走りをぐるりと囲んでいました。篠山城跡の美しさは満々と水をたたえた濠と四季折々に変わりゆく自然にあるといえるでしょう。