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「畑治男特筆編集」

篠山市の歴史に刻まれた
先賢の足跡が語る
~孤松台(こしょうだい)の碑編~

十、孤松台(こしょうだい)の碑

-王地山公園に歴史は語る西園寺公望筆の稗-

 王地山の稲荷社から更に登って平らな台地を孤松台と云ふ。眺望もよく昔ここに名木の松の一樹があった。そのことから孤松台と呼ばれている。ここに西園寺公望筆による孤松台と刻んだ碑がある。明治元年(1868)1月に鎮撫使として篠山に入ってきた時、非常によい印象を残したと云われている。西園寺の書であるかと考えられる。
 そもそも王地山は、第50代桓武天皇(延歴2年・782)の御代、平安遷都に先立って、この地が王城候補地の一つに選ばれて、藤原黒智麿が勅命を奉じて検分に来たことがあり、以来その栄誉を伝えて王地山と呼ばれたといわれている。また篠山城の候補地の一つでもあった。歴史的にゆかりのある小山である。