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丹波篠山の有名人題字 吉田鳳舟


国際日本文化研究センター所長 河合隼雄さん

 
河合隼雄さん ◆トピック

2001年1月5日経済産業省は21世紀の経済・産業政策を幅広い視野で考えるため、文化人、学識経験者ら5名を非常勤参与に任命し、河合さんはその一人となりました。

篠山市小田中(こだなか)の旧多紀中学校跡地で、2001年7月26日オープンに向けて建設工事を進めている子ども向け博物館「篠山チルドレンズミュージアム」の名誉館長に、篠山出身で、2000年11月6日に文化功労者に選ばれた河合隼雄さんの就任が内定しました。
チルドレンズミュージアムイメージ

〔河合隼雄(かわいはやお)さんのプロフィール〕
1928年6月23日、兵庫県篠山市生まれ。臨床心理学者・心理療法家。
1952年京都大学理学部卒。京都大学数学科卒業後、スイスの「ユング研究所」に留学。京大名誉教授、「国際日本文化研究センター」名誉教授としての活動を経て、95年より同研究センター所長。
日本におけるユング心理学の研究を確立し「心」の領域を対象にした著作は多数。『昔話と日本人の心』(岩波書店)『こころの処方箋』(新潮社)など。
最近では「21世紀日本の構想」の座長を務められた。

※「21世紀日本の構想」懇談会(座長:河合隼雄・国際日本文化研究センター所長)は、21世紀における日本のあるべき姿を検討することを目的に、内閣総理大臣のもとに設けられた懇談会。懇談会は1999年3月30日に16名のメンバーで発足し、5月27日からさらに33名のメンバーを加えた49名による5つの分科会が発足。2000年1月18日最終報告書が提出されました。

篠山チルドレンズミュージアム名誉館長就任にあたってのメッセージ
 篠山チルドレンズミュージアムの名誉館長として、就任することになりました。これは私にとって、二重、三重の喜びであります。まず、かねがね関心をもっていた「子どもということ」について役立つことができる。その上、故郷の篠山に何か恩返しができるのです。
 ここにわざわざ「子どもということ」と書いたのは、子どもたちのみならず、大人の心のなかに生きている「子ども」のことも含んで考えるからです。
 現代人が忘れがちな「体験する」ことの重要性を、大人も子どもも共に、豊かな自然に包まれ、「学ぶこと」の原点を感じさせてくれる木造校舎で味わっていこうというのです。
 こんな素晴らしい施設の名誉館長になった喜びを忘れずに、常に新しいアイデアをもって、積極的にチルドレンズミュージアムの発展のためにつくしていきたいと思っています。
 このことによって、「篠山」の名を全国の人たちにアピールしていきたいものです。

チルドレンズミュージアムイラスト
※この記事は2001年3月に掲載されたものです。